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2018/03/1 : 膝の痛み(半月板損傷)

半月板は、内側半月板と外側半月板の2枚で構成しています。


半月に見えることから半月板といいます。


膝の関節に挟んでいるのが半月板です。

大腿骨と脛骨と膝蓋骨で構成される膝関節をスムーズに動かすことが役割で、膝関節の屈曲、伸展、内旋、外旋の時に安定させたり、ジャンプをして着地する際の衝撃を吸収、分散します。

・バレーボール、バスケットボールなどジャンプ系のスポーツ
・サッカー、ラグビー、バスケットボールなどのコンタクト系のスポーツ
・野球、テンス、体操、エアロビクス、スキーなどの切り返しが多いスポーツ

日常生活でも歩行中の転倒や階段から足を踏み外すことでも起きるケガです。

ジャンプして着地する際に横からタックルを受けたや切り返して体重移動する際に膝が捻れて負傷します。

膝を捻って起きる以外でも、水泳の平泳ぎで繰り返し膝を捻る運動やランニングで徐々に半月板を痛めるケースもあります。
上記のケースで半月板損傷単独より内側側副靭帯損傷と前十字靭帯損傷を同時に損傷するケースが6割を占めます。
急性期
・膝全体に痛みを感じ曲げ伸ばしが出来ない状態
・曲げ伸ばしの際、膝に物が挟まった感じ
・膝を伸ばすとロックしてしまう
・歩行出来ない
・断裂した場合は、膝の腫脹(腫れ)が顕著

重症のケースの場合、内側側副靱帯と前十字靱帯も損傷して、血腫とロッキング(可動制限)が現われるため手術の適用なります。*ただし、手術した場合でも3カ月くらいからリハビリは開始して、受傷前の練習が出来るまで1年近くかかります。競技に復帰しても、膝の違和感や痛みが取れないケースも多くあるためスポーツ選手とって選手生命にかかわるケガのひとつです。

スポーツや転倒したことがなくても繰り返し負担がかかり痛める場合、整形外科ではヒアルロン注射を打つことがあります。ヒアルロン注射と言えば、美容整形のしわとりなどで耳にすることがあると思います。成分が美容整形のしわとりと違い薄いため持続がなく1週間に一度5回打ちます。


水色の部分が滑液包に注射します。ヒアルロンの成分は、水分を含むと膨らむ性質があるため滑液包が膨らみ膝のクッションの役割になります。

即効性があるので、何度打っても痛みが変わらない場合は、クッションの問題ではない可能性があります。軟骨や半月板の問題だけでなく、筋肉、靭帯にもアプローチすることが大事です。

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