2018年02月
膝の内側の痛みでスポーツ選手に多くみられる代表的なものが「鵞足炎」です。

鵞足炎は「縫工筋」「薄筋」「半腱様筋」の3つの筋肉の付着部(筋肉が骨に付いている場所)がガチョウの足に似ていることから3つの筋肉を総称して鵞足と呼んでいます。
炎症の起きる原因として膝の曲げ伸ばしが増えることで鵞足と膝の骨がこすれあい炎症が発生します。

そのため、スポーツ選手に多くみられるケガの1つです。また、スポーツを行っていない中高年にも症状が現われる方います。
スポーツ選手の場合、激しい練習が続いた後や練習をしないでマラソン大会に参加した人などが多く、筋肉の柔軟性がない方がよく痛みを訴えます。
普段運動してない人の場合、O脚、X脚、偏平足な方に多くみられる傾向があります。その他にも、腰の片側に痛みが出る方は同時に膝が痛いを訴えることがありますが、この場合骨盤の歪みが考えられます。
対策
鵞足炎の場合、繰り返しの運動で痛みが出ることが多く、太ももの筋肉が硬いので運動する前のストレッチが一番重要です。

マラソン大会などに参加するたびに膝の痛みを訴える方は、あらかじめテーピングを付けて参加することで痛みを軽減することが出来ます。
特に運動してない方は、日常生活の偏った動きから生じる骨盤の歪みが考えられるため、JRC(関節可動矯正法)により骨盤の歪みを解消していきます。
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この時期、マラソン大会が多く、街中でもランニングする方を見かけるようになりました。
健康のためのランニングする健康志向型からマラソン大会、駅伝大会などに参加する競技参加型にランナーが増えることにより、大会前の無理な練習や練習しないでの大会参加によりケガをする方も多くなっています。

ランナーがケガしやすいランキング(当院調べ)
1、膝
2、腰
3、股関節
4、足首
圧倒的にランナーの痛めることが多いのが膝です。
そこで今回は、痛みが現われたのは膝のお皿中心に上、下、中、内側、外側なのか、痛みの箇所でどんなケガがあるか解説いたします。
膝の内側の場合

代表的なものが、鵞足炎です。膝の内側のお皿よりやや下の場所に痛みが現われます。
鵞足は、「縫工筋(ほうこうきん)」「薄筋(はっきん)」「半腱様筋(はんけんようきん)」3つの腱が付着している場所で、腱の集まった状態が後ろからみると、ガチョウの足の形に見えることから呼ばれるようになりました。ここの炎症を鵞足炎と言います。

似た痛みとして、内側側副靱帯損傷があります。
靱帯と筋肉の役割
靱帯・・・・骨と骨を結びつけている組織。固定が目的なため、伸縮性があまりありません。
筋肉・・・・骨を動かす組織。関節をまたぎ、関節運動を主に行います。
鵞足炎と内側側副靱帯損傷の見分け方
ランナー目線で考えると、靱帯損傷の場合ランニング中に足を踏み外した際に膝を内側に捻ったり、転倒した際に捻ることで靱帯を伸ばすケースが多く、ただ単純にランニングして靱帯を痛めることは少ないため足の踏み外しや転倒の原因がない場合は、鵞足炎が考えられます。
膝の外側の場合

膝の外側の痛みで考えられるのが、腸脛靱帯炎です。別名「腸脛靱帯摩擦症候群」「ランナー膝」「ランナーズニー」とも呼ばれ、腸脛靱帯に炎症が起きることを指します。
*診断する先生によっては、膝全般の痛みをランナーズニーと総称するこがあります。
特にO脚や外側に体重がかかって走る方に多くみられます。この腸脛靱帯は、走る際に上下に動くことが特徴でこれにより、膝の外側上部に摩擦が生じて炎症を引き起こします。
膝のお皿の下の場合

お皿の下の痛みは、膝蓋靱帯に炎症が起きる「膝蓋靱帯炎」があります。成長期の膝の痛みで紹介したオスグットの痛みと類似しています。違いは、「骨自体の靱帯付着部が痛いのか」「靱帯に痛みがあるか」を触診で確認します。
代表的なものとして今回紹介した「鵞足炎」「腸脛靱帯炎」「膝蓋靱帯炎」があります。次回掲載で、この3つを細かく解説していきます。*その他、タナ障害、半月板損傷、側副靱帯損傷などがありますが、通常の練習や大会では起きにくいので省きました。