膝の痛み
半月板は、内側半月板と外側半月板の2枚で構成しています。

半月に見えることから半月板といいます。

膝の関節に挟んでいるのが半月板です。
大腿骨と脛骨と膝蓋骨で構成される膝関節をスムーズに動かすことが役割で、膝関節の屈曲、伸展、内旋、外旋の時に安定させたり、ジャンプをして着地する際の衝撃を吸収、分散します。
・バレーボール、バスケットボールなどジャンプ系のスポーツ
・サッカー、ラグビー、バスケットボールなどのコンタクト系のスポーツ
・野球、テンス、体操、エアロビクス、スキーなどの切り返しが多いスポーツ
日常生活でも歩行中の転倒や階段から足を踏み外すことでも起きるケガです。
ジャンプして着地する際に横からタックルを受けたや切り返して体重移動する際に膝が捻れて負傷します。
膝を捻って起きる以外でも、水泳の平泳ぎで繰り返し膝を捻る運動やランニングで徐々に半月板を痛めるケースもあります。
上記のケースで半月板損傷単独より内側側副靭帯損傷と前十字靭帯損傷を同時に損傷するケースが6割を占めます。
急性期
・膝全体に痛みを感じ曲げ伸ばしが出来ない状態
・曲げ伸ばしの際、膝に物が挟まった感じ
・膝を伸ばすとロックしてしまう
・歩行出来ない
・断裂した場合は、膝の腫脹(腫れ)が顕著
重症のケースの場合、内側側副靱帯と前十字靱帯も損傷して、血腫とロッキング(可動制限)が現われるため手術の適用なります。*ただし、手術した場合でも3カ月くらいからリハビリは開始して、受傷前の練習が出来るまで1年近くかかります。競技に復帰しても、膝の違和感や痛みが取れないケースも多くあるためスポーツ選手とって選手生命にかかわるケガのひとつです。
スポーツや転倒したことがなくても繰り返し負担がかかり痛める場合、整形外科ではヒアルロン注射を打つことがあります。ヒアルロン注射と言えば、美容整形のしわとりなどで耳にすることがあると思います。成分が美容整形のしわとりと違い薄いため持続がなく1週間に一度5回打ちます。

水色の部分が滑液包に注射します。ヒアルロンの成分は、水分を含むと膨らむ性質があるため滑液包が膨らみ膝のクッションの役割になります。
即効性があるので、何度打っても痛みが変わらない場合は、クッションの問題ではない可能性があります。軟骨や半月板の問題だけでなく、筋肉、靭帯にもアプローチすることが大事です。
膝の内側の痛みでスポーツ選手に多くみられる代表的なものが「鵞足炎」です。

鵞足炎は「縫工筋」「薄筋」「半腱様筋」の3つの筋肉の付着部(筋肉が骨に付いている場所)がガチョウの足に似ていることから3つの筋肉を総称して鵞足と呼んでいます。
炎症の起きる原因として膝の曲げ伸ばしが増えることで鵞足と膝の骨がこすれあい炎症が発生します。

そのため、スポーツ選手に多くみられるケガの1つです。また、スポーツを行っていない中高年にも症状が現われる方います。
スポーツ選手の場合、激しい練習が続いた後や練習をしないでマラソン大会に参加した人などが多く、筋肉の柔軟性がない方がよく痛みを訴えます。
普段運動してない人の場合、O脚、X脚、偏平足な方に多くみられる傾向があります。その他にも、腰の片側に痛みが出る方は同時に膝が痛いを訴えることがありますが、この場合骨盤の歪みが考えられます。
対策
鵞足炎の場合、繰り返しの運動で痛みが出ることが多く、太ももの筋肉が硬いので運動する前のストレッチが一番重要です。

マラソン大会などに参加するたびに膝の痛みを訴える方は、あらかじめテーピングを付けて参加することで痛みを軽減することが出来ます。
特に運動してない方は、日常生活の偏った動きから生じる骨盤の歪みが考えられるため、JRC(関節可動矯正法)により骨盤の歪みを解消していきます。
この時期、マラソン大会が多く、街中でもランニングする方を見かけるようになりました。
健康のためのランニングする健康志向型からマラソン大会、駅伝大会などに参加する競技参加型にランナーが増えることにより、大会前の無理な練習や練習しないでの大会参加によりケガをする方も多くなっています。

ランナーがケガしやすいランキング(当院調べ)
1、膝
2、腰
3、股関節
4、足首
圧倒的にランナーの痛めることが多いのが膝です。
そこで今回は、痛みが現われたのは膝のお皿中心に上、下、中、内側、外側なのか、痛みの箇所でどんなケガがあるか解説いたします。
膝の内側の場合

代表的なものが、鵞足炎です。膝の内側のお皿よりやや下の場所に痛みが現われます。
鵞足は、「縫工筋(ほうこうきん)」「薄筋(はっきん)」「半腱様筋(はんけんようきん)」3つの腱が付着している場所で、腱の集まった状態が後ろからみると、ガチョウの足の形に見えることから呼ばれるようになりました。ここの炎症を鵞足炎と言います。

似た痛みとして、内側側副靱帯損傷があります。
靱帯と筋肉の役割
靱帯・・・・骨と骨を結びつけている組織。固定が目的なため、伸縮性があまりありません。
筋肉・・・・骨を動かす組織。関節をまたぎ、関節運動を主に行います。
鵞足炎と内側側副靱帯損傷の見分け方
ランナー目線で考えると、靱帯損傷の場合ランニング中に足を踏み外した際に膝を内側に捻ったり、転倒した際に捻ることで靱帯を伸ばすケースが多く、ただ単純にランニングして靱帯を痛めることは少ないため足の踏み外しや転倒の原因がない場合は、鵞足炎が考えられます。
膝の外側の場合

膝の外側の痛みで考えられるのが、腸脛靱帯炎です。別名「腸脛靱帯摩擦症候群」「ランナー膝」「ランナーズニー」とも呼ばれ、腸脛靱帯に炎症が起きることを指します。
*診断する先生によっては、膝全般の痛みをランナーズニーと総称するこがあります。
特にO脚や外側に体重がかかって走る方に多くみられます。この腸脛靱帯は、走る際に上下に動くことが特徴でこれにより、膝の外側上部に摩擦が生じて炎症を引き起こします。
膝のお皿の下の場合

お皿の下の痛みは、膝蓋靱帯に炎症が起きる「膝蓋靱帯炎」があります。成長期の膝の痛みで紹介したオスグットの痛みと類似しています。違いは、「骨自体の靱帯付着部が痛いのか」「靱帯に痛みがあるか」を触診で確認します。
代表的なものとして今回紹介した「鵞足炎」「腸脛靱帯炎」「膝蓋靱帯炎」があります。次回掲載で、この3つを細かく解説していきます。*その他、タナ障害、半月板損傷、側副靱帯損傷などがありますが、通常の練習や大会では起きにくいので省きました。
陸上競技の長距離選手に多く見られるスポーツ障害です。近年のランニングブームで市民ランナーが症状を訴えるケースが多くなっています。

痛みの場所は、膝の外側に現われます。特にO脚、体重が外側にかかって走る方、膝関節の変形が進んで膝が不安定になっている人、かかとの外側がすり減った靴を履いてランニングする方が痛みを訴えます。
腸脛靱帯炎を発症しやすいスポーツ
陸上競技(長距離)、水泳、エアロビクス、バスケットボール、自転車、登山など
診断
徒手検査法
膝を90度曲げた状態で大腿骨外顆を指で押しながら膝を伸ばした時に痛みが現われた場合、腸脛靱帯炎の可能性があります。
予防
腸脛靱帯炎の主要因は、柔軟性不足と使い過ぎです。元々筋肉の柔軟性がなくあまりストレッチを行わない方が多くいますので、特に柔軟性がないと認識している方は、計画的な練習と練習前と後のストレッチが大事になります。
大会前の激しい練習により痛め、大会に臨まないといけない方は、テーピングによる固定が痛みの軽減になるためテーピングを施します。
私は、膝関節症の痛みで昨年の三月より通院して一年半が経ち、今では家族もお世話んになっています。
患者さんも老若男女問わず、小さいお子さんから、大勢来られているのは、やはり院長先生はじめスタッフの皆さんの迎えてくれる笑顔、親切、優しさだと思います。
それに重ね、分かりやすい説明をして下さる事も要因の一つだと思います。
当初は、毎日通っていましたが、お陰様で大分痛みが取れましたので、週に二回ぐらいですが、それでも、温かく迎えて下さるので安心して通えます。
実は、こちらは私の唯一の安らぎの場所となっておりますので、施術中には、気持ち良くついつい居眠りをしてしまう事もあります。
いろいろな接骨院に通いましたが、さくら堂さんは患者さんを待たせるる事なく、上記のように安心して治療に専念できる接骨院だと確信してます。これからも、よろしくお願いします。
