体の状態によって、肩を治療するために頚部(首)に鍼を打つことや、腰の治療で足に鍼を打つこともございます。その場合1部位の治療という形になります。
当院の鍼は全て使い捨て鍼を使用しております。
太さは0.12mmから0.20mm、長さは3?から4?の鍼を用意しており、使用する場所や患者さんの状態、症状や使用目的によって鍼の長さ・太さ・種類を使い分けております。
鍼施術後、円皮鍼(置き鍼)や灸やテーピングを施す場合がございます。これらは必要に応じてで、必ず行うわけではありません。
鍼(はり)治療 一律 | 3,240円 |
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灸治療(1個) | 50円 |
鍼は気血の流れを良くし、自然治癒力や自己免疫力を高めます。
トゲが刺さった経験はありますか?トゲが刺さった周りの皮膚は赤くなりますね。赤くなるのは周囲の血管が開いて血液がそこに送り込まれたからです。 これは身体に侵入した異物に対処するための生理反応です。この生理反応は鍼を刺した時にも同じように起こります。
「鍼を刺した周囲の血管は開く」という生理反応と、「血液は 圧の高い方から低い方へ流れる」という原理を組み合わせれば、「血液の流れを行き過ぎているところから、足りないところへ誘導する」ことができます。
西洋医学からみても、特に「血流の障害で引き起こる病状」に関して鍼の治療効果は抜群と言わ れています。
鍼の起源はヘン石だとされています。毒虫に刺されたり、傷が化膿した場合に人々は鋭利な石片で患部を刺して血を出し治療していたようです。その後、数々の経験から経穴(ツボ)や経絡が発見され、また金属の鍼が発明されるようになって、それらの経穴や経絡に作用させ、治療を行うようになりました。
鍼は灸と合わせて『鍼灸(はりきゅう)』と呼ばれています。
世界の伝統医療の中で最も長い歴史を持ち、いまや地球規模に広がる代替医療の代表です。
現在「鍼灸がなぜ効くのか?」という研究は、日本および世界の大学や医療機関、研究所で進められており、少しずつ解明されつつあります。
今のところ解明されたのは下記の通りです。
◎脳内モルヒネ様鎮痛物質が分泌されて痛みが和らぐ。
◎鍼灸の刺激が痛みの刺激をブロックする。
◎血液やリンパの流れが良くなることにより、筋肉の緊張が和らぐ。
◎ホルモンや自律神経のバランスが整えられる。
◎白血球等が増加し、免疫力が高まることにより生体防御機構が強化される。
◎消化器・泌尿器・呼吸器などに働きかけてバランスが整えられる。
WHO(世界保健機関)で鍼灸療法の有効性を認めた病気の1部をご紹介します。
一般に、鍼灸療法は肩こり,腰痛、神経痛、関節炎ぐらいにしか効果が無いように思われがちですが、多くのつらい症状や病気に効果があります。
◎偏頭痛、頭痛、顔面神経麻痺、めまい、突発性難聴、各種神経痛、末梢神経疾患
◎胃腸炎、胃酸過多、便秘、下痢
◎腰痛、頚腕症候群、肩関節周囲炎、五十肩、テニス肘、野球肘、頚椎捻挫後遺症
◎副鼻腔炎、生理痛、逆子、痩身
◎変形性膝関節症、各種腱鞘炎、各種捻挫、肉離れ など